2003/07/15(火)  

今日もマット運動をした。 今年の4月からすると、確実に進歩している。

 初め、前転。後転で、皆、首を折りかねない状態だった。 

倒立前転などウルトラCだった。 その倒立前転は、今や殆ど全員が克服している。 

しかし、いい歳した大人が動きまくる風景はあまりお目にかかれなくて貴重だ。 

反りすぎてしまって「ギリギリ」ときしむ大人。 頭から地球に突っ込む大人。

マットが無い所に着地している大人。 真赤な顔の大人。 白目をむく大人・・・。

真剣だからこそ風景は壮観だ。 





                                       宇宙堂団員  梅原晶太

 

2003/07/10(木)  

「だるまさんがぁーーーこぉーーろんだぁ〜〜〜!」


昨日に引き続き、叫んでいるのは20代の男性であった・・・。


さて、今日も都内某所で始まったワークショップ。 平均年齢23歳を超える私達は目下、

 ”だるまさんがころんだ” に魂を燃焼中である。 

ある日、公共施設に正体不明の大所帯がどやどやとやって来たかと思うと、突然、上記の絶叫がこだまするのだ。

 「ダルマサンガコロンダ!」       →     (この間、1秒・・・。)

 「だるめさんぎゃ♂○△3×ッ」     →     (ちゃんと言うよう注意される・・・)

 「だるまッッ(全部言わずに振り向く)」 →     (卑怯者と言われる。・・・。)  等など。

そして、正規の発声・筋トレ・体操・ダンスや、”だるまさんがころんだ”以外にも、

 ”書物を頭に乗せて歩く” と言う課題もある。

 今回の芝居の内容・時代に添い、昔らしい、

行儀の良い歩き方を身に付ける為だ。 今回は、だいたい5人が一組となって、その書物を

頭に乗せた状態でエチュード(即興芝居)をした。 テーマは 「家族」。

アドリブで、芝居を創って行く。 本を落としたら退場。 出番が無くなる。 各自、明らかに

意識が芝居よりも頭上にいっている。 だから、母3人、父2人の多夫多妻家族が出来上がる。

 「かあさん、肩を揉んでくれっ」 

 と おもむろに身をよじった父親風の男の本が落下。 退場。

 「火事だ!」 

 とバケツリレーを始めた家族達の ”本” が次々に落下。 一人で火を消す母。

落下が早すぎて、登場と退場を兼ねる人もいる。 どんどん減っていく家族達。 

図らずも現代家族の切ない風景が表現される(ように感じた)。

各班で最後まで残る人は、一番集中力を発揮した人か、

一番頭頂部が平らな人の用である。

宇宙堂劇団員 梅原 晶太

 

2003/07/09(水)  

宇宙堂第3回公演 『りぼん』 本番まで二ヶ月を切った。 現在、若手劇団員を中心に

都内の施設でワークショップに励んでいる。  

主要キャストとの顔合わせまでの間、新人は出来るだけ肉体の向上を目指すのだ。

 何しろ 「肉体の限界に挑戦」 と謳っているのだから、

並みの体ではお天道様が許さない。 限界に耐えうる体を作る為、メニューは多彩だ。 

発声・筋トレ・柔軟・エチュード・ダンス・マット運動のレギュラー科目に

毎回新たなメニューが加わる。 

先週からは 「だるまさんが転んだ」 が追加された。

 

 いや、遊んでいるのではない。


子供達は気づいていないが、肉体の集中力と反射神経を向上させるのに

「だるまさんが転んだ」 ほど無駄のない競技は無いのだ。

20歳を越えた大人達が脂汗を流し、大真面目に挑んでいる。

全員で鬼から逃げる時に「やーーーい!!(高音)」と言うのは今も昔も変らない。

  さて、今日から加わったのは、 「反復横跳び」。 学生時代の体力測定でしかお目に

かかれない、とてもレアな競技だ。 この競技はレアな分、使われる筋肉もレア、レア肉で

ある。 その為、あとのダメージが大きい。 三人ずつ並んで3秒間跳ね続けるのだが、

靴が脱げる者、転ぶ者、自動的に停止して行く者、下半身の弱さが露呈されてゆく。

そして全員が二周りした後は皆、生まれたての小鹿みたいになっている。


気持ちは、若いんだけどなぁ・・・。


でも、吐きそうになりながら思う。

二ヶ月後には、この若い気持ちに体が追いついているだろう、と。



                                       宇宙堂団員  梅原晶太

 

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