歌のレッスン2日目、深沢さんのご好意により、前日に引き続き教えていただけることとなった。
課題は宇多田ヒカル「誰かの願いが叶うころ」。新曲である。
歌えるわけがない、そう思った。
深夜CDを借りて、必死に聞く、聞く、聞く・・・わからない。音程が取れない。
同い年の人があんなに切なく歌えるのになあ、と風呂場で叫んだ。
そして、向かえた当日、高ぶる鼓動を必死に抑え歌った。精一杯思いのたけを歌った。
やっぱり難しい。気持ちまでいかないのである。
音程が低くなったり、高くなったりと、きつい。
自分がだめだなあと思いつつ、こんなにも声によって表現の幅があるのだなあと思った。
声の音域というものの大切さも感じた。
深沢さんの温かいご指導の中、とにかく思いっきり歌う歌う。一列ごとに歌う。
隣の多賀君の声がおかしい、何なんだーと思いながら、自分は宇多田になる。
気持ちだ気持ちと言い聞かせる。宇多田への道はまだまだ続く。
次は天童よしみの歌。3拍子の歌。リズムが難しい。テンポが独特なのだ。
カラオケのおばちゃま達も難しいらしく、4拍子のものと聞き比べた。
たしかに歌いやすい、しかし演歌は初だ。あまり親しみのないものだけにわからない。
歌っている途中、深沢さんが一瞬天童よしみに見えた。それぐらい先生はうまい。
それにしてもこの歌はすごくいい歌であった。「美しい昔」という歌である。
レッスンの後にお食事に深沢さんと行った。
いつもの行きつけのお店だそうで、ママさんとすごく仲良しの深沢さん。
シュウマイ・鶏肉・空芯菜・ご飯・ザー菜・中華麺。おいしかった、あったかかった。
中華のお店に味噌汁が出てくる安堵感は、
深沢さんのレッスンで怒られることに、勝るとも劣らずである。
宇宙堂団員 藤澤 太郎
お待たせ致しました!久々の稽古場日記 、今回は佐藤です。
「アオイバラ」公演後 、俳優の深沢 敦さんのご高配のもとにワークショップが行われました。
題目は歌。内容はハミングから始まり、お腹からの声出し そしてリズム・テンポに乗る‥です。
声だしには「がまの油」「浮世風呂」が用いられました。「がまの油売り」 は物売り口上。
映画「男はつらいよ」 で 寅さんがバナナとかをたたき売りしてるじゃないですか、あれです。
もぅテンポよく、かつお客さんを引き付ける様に!ってアドバイスを受けるのですが、
それ以前に問題発生。
活舌?いやいやそんなもんじゃない、イントネーションですよ。
言葉がナマッてるんです。部分的にチェックしてても出てしまう。
一人一人違うのだなーと感じました。
一方、ハミングですがこれで各自の実力が浮き彫りとなりました。
喉声、音域の幅が狭い、音量が足りない、一定の声質ではない等。
各々の課題が明確となりました。深沢さんが言うに、箱(頭)が大きければ音は響く、
そしてそのまま前に出す。高音は鼻を通す。音を抑えるのではなく、
身体の何処かから余分な力を抜けさせ、そして平伏せる。首は動かず、音域は滑らかに変える。
息継ぎは胸でなく腹でほっこり・・・とまぁ イメージではそのつもりなのですが実際はぼろぼろ。
基盤となる腹筋と声帯を常に鍛えてないといけません! 身の程を知った一日でありました。
コーチ、あたし負けない!
宇宙堂団員 佐藤 恵美
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