2003/11/25(火)  

 今日はダンスのワークショップの日です。 外は土砂降り。 今日は最初に名前鬼と

いうゲームをしたんですが、個人個人好きな名前をつけていいといったものだから、ヘル

ペス、ガンタンク、豆知識、ラバネリと難解な名前ばかりでなかなか名前が出てこない。

さておき菅原先生にイチからダンスの基本中の基本を教えて頂き、私達は悪戦苦闘。

負けねー、必ず役者より体が使える役者になってやると意気込みつつも、気づくと

私達はいつのまにかオリジナルな振り付けに変化・・・・。 山あり谷ありだけれどもガッツ

で乗り越えるぞー。


                                      宇宙堂団員 秦慎二郎

 

2003/11/18(火)  

 はいッ、快晴の中やって参りました、ダンスのお時間です。本日はワタクシ柴田が担

当させて頂きます。初登板なので無意味に緊張しております。さて今日の会場は先週

と同じく駒沢大学駅徒歩10分にある公民館。おっと、何やら様子がおかしいです。

ワタクシ供の貸し切った部屋に見知らぬ人々が?「すみません、今日一時から借りる

ことになっている○○の会ですが・・」「えーーー、今日はね、金の杖銀の杖の方達

ですよ?○○の会?ないなあ(きっぱり)」おおっと、ピンチです!マウンドあがら

ずして早くも試合終了の気配です!程なく隣町の施設であったことが発覚。先生と共

に穏やかな秋の陽射しのもと大荷物の集団、世田谷大移動です。通りの並木もすっか

り色付いております。「まあ、今日は世田谷散歩を兼ねてのウオームアップというこ

とで」すっかり恐縮しきっていた皆に先生から救いの有り難いお言葉。あっと、秦さ

ん、何、悠長に公衆トイレなんかに入ってるんですかぁ!と思ったらそのトイレのよ

うな異様に小さく低い建物が本日のお稽古場でした。いつものようにまずはウオーム

アップです。足、一番、二番、三番、四番、五番、プリエ、小学生の時憧れていたバ

レエ漫画の主人公さながらに、気分だけはバレリーナ。バレエ用語ってなんて甘く優

しい響きなんでしょう。嗚呼、しかし現実は白鳥の湖ならぬ醜いあひるの子といった

案配です。ひき続きタンゴのおさらい。覚えの悪い私もようやっと拾えるようになっ

てきた所で新しい動き投入です。先生のしなやかな見本に見とれてしまい、さっぱり

動きが理解できません。ワタシは小学校に入ってもしばらくの間右と左の区別もよく

分からず、算数は常に落第でしたが、あのー、どなたかダンスの上手くなる方法を教

えて欲しいのですが、ワタシ、右の手と左の手と右の足と左の足、この四つがどこで

どう出たり引っ込んだりするのかっていうのが、頭で整理されて反芻し理解できない

と、感覚だけで、ぱっと見ただけではどうしても踊れないんですけど。頭でっかちな

んですかね。このかたくなさ、分数のかけ算割り算の世界がどうしても理解できずに

キリモミしていた頃を思い出すのです。4分の3を3分の2で割るって一体どういう

コトなのだッッ!と思わずハニワ顔になって、しまいませんでしたか?そんなこんな

で本日もタンゴならぬ阿波踊りのまま、タイムリミット。



                                      宇宙堂団員 柴田寛子

 

2003/11/13(木)  

本日は冬の訪れを肌で感じる位寒かったです。 なので風邪の方もチラホラ。 そんな

中エッチラオッチラ某稽古場へ民族の大移動の如くぞろぞろ歩くわけです。 結構歩くの

ですが、まるで遠足のようです。

到着後、体も冷え切ってるのでまずは円になって走ります。 ひたすら走ります。 そん

な中で 「前の人にタッチ!」 と声がかかると鬼ごっこのように前の人を追いかけるわ

けですが、靴下で走っている人は床が滑る為すぐ捕まえられてしまいます。体も温

まったところで柔軟、発声、マット運動と続きます。 マット運動はどんどん皆上達し

ています。
逆立ちでそのまま止まっていられる時間が長くなり、中には逆立ちのまま歩いてちゃ

んとバランスを取れてる人もいます。 その後皆の集中力をひとつにするために、簡単

だけど難しいゲームをしました。

「1」と言うのと同時に一人が一歩前へ出て、「2」と言うのと同時に二人が二歩前

へ出て「3」と言うのと同時に三人が三歩前へ出て。。。というのを行ったのです

が、誰が出るかは周りの雰囲気で察しなくてはいけません。 ですから、<一歩出るの

も勇気。出ないのも勇気>という全員勇気が必要なゲームです。 集中力がなくなると

「1」の時に三人同時に一歩進んでしまったり、誰も動かなかったりするのです。 本

日はあまり時間がなかったので成功したのは1度だけでしたが、決まる時は不思議な

ものでその場の空気がひとつになるのです。 一定の緊張感と、一体感があるのです。

舞台もこういう雰囲気で行われるものだと思います。 この雰囲気を忘れずまた稽古に

臨みたいと思います。



                                      宇宙堂団員 谷口幸穂

 

2003/11/06(木)  

  都内某中学校。 午後6時半。 暗闇に浮かび上がる体育館から

「んそ〜れ」 、 「はい、○○ちゃん」 の声。 私の足が反射的に止まる。

黄色い声、ボールの弾む音に、懐かしい甘い記憶が蘇る。 うら若き女学生が

今もバレーボールに息を弾ませ、汗を流しているのだろうか? 汗を流して

いたのはママさん達であった。 無表情でその横を通り抜け、冷たい階段を2階に

上がっていった。

目の前の大きな引き戸を、ポテトチップの袋を開けるごとく力一杯両側に

開くと、そこは格技場。 いつもの施設より断然広い。 運動用マット・竹刀・面も

無数に完備しており、私が兼ねてから憧れていた 「前回り剣道」 が実現する

ではないか。

冗談はさておき、マットが沢山あるので2枚並べて2手に分かれて

マット運動を行った。 いつもは劇団所有の一枚のみだから順番待ちがでるが、

今日はマットの方が我々を待っているではないか。 「生意気に」 と嬉々とした

表情で皆マットに飛び込んでいる。 マット運動を始めて暫く経って気がついた。

いや、夢中で気が付かなかった。 いつのまにか男女が別々に別れている。

これは中学校が醸す魔力の為であろうか。 もし、この日あと30分退出が

遅かったら、その場を仕切っていた秦先輩は我々を「女子・男子」と呼び始め

ていたかもしれない。 危なかった。



                                      宇宙堂団員 梅原晶太

 

2003/11/04(火)  

  ダンスのレッスンで菅原先生が我々にこうおっしゃった。

――「尾?骨(びていこつ)をかかとに乗せて。」――

もし、この台詞だけで今日の稽古場日記が終わっていたなら、我々が先生に

いじめにあっていると思われただろう。 尾?骨をかかとに乗せる。 初めて聞いた言葉だ。

奇怪ではないか。 ・・・・・乗るのか?

他人のかかとに自分の尾?骨を乗せる事は可能だが。 相撲でいう「そんきょ」の姿勢の

ことだろうか?

しかし、団員全員、同じ方向を向いており、誰も互いに向き合っていない。 これでは

戦えないではないか。

この菅原先生の言葉は、随分前から言われ続けているのだが、 「立った時に

重心をかかとに乗せよ」 の意である。我々は普段 「出腹出尻」 の姿勢で日常生活を

送っているのだそうな。 重心が前にかかっているから、前の腿の筋肉ばかりに頼り、

尻や内・裏の腿は脱力する。 その結果、前の腿だけが発達し、尻がたるむ。 更に顎が

上がる為、けだるそうな外見になる。 酔拳ならば問題なかろう(恐らく有る)が、ダンス

ではまずい。 しかし、自分の身体を言われた通りに操るのは容易じゃない。 しかし

これができれば身体の芯が生まれ、腿が引き締まり、尻が減り、結果、足の長さが

増え、平和が訪れるのだそうな。



その時、女達の目が光った。


                                      宇宙堂団員 梅原晶太

 

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