2003/08/27(水)  

 今日は朝の9時から横浜赤レンガ倉庫の仕込みだ。
昼飯は海を見ながら食べた。
海は好きだ。
中学まで群馬で育ち、その後スイスへ留学しミュージカルに感化された。
どちらも海がない。
海は非日常であり、どこか特別な場所へいざなわれたような思いになる。
が、心が痛い、しめつけられた。

広大なスペースに建てられた新興建築物、無駄にでかいショッピングモール、緑豊かな
大きな広場、海に面した大きな観覧車、青い空、青い海、浮かぶ船、潮の匂い、夏の日差し、

……同じだ!

3年前、大阪の南港、USJのさらに南、海に浮かぶ円形ドーム『なにわの海の時空館』で1年間
毎日時代劇をしていたことがある。プロとして芝居を学んだ思い出の場所だ。

喜び、怒り、緊張、疲労、汗、涙、恋心……
時がかえり、全ての記憶が美化され鮮明によみがえった。

『おっちー、かえろうぜ』
隣で梅ちゃんが肉まんを頬張りながら促す。
時が戻り、足早に劇場へと向かった。

♪ たそがれに 紫の雲 走っていたら 海が見えた
                            汽笛が聞こえる ここはどこ 会いたい人は どこにいる ♪

                                      宇宙堂団員 落合哲郎

 

2003/08/26(火)  

 えり子さんがいつもと少し違う表情をした
『色々考えたんだけど…』
心なしか言葉が重い
『…冒頭の修学旅行のシーン、生徒を少し間引きします』
うわっ、来た!
『えー、で色々考えたんだけど…』
やはり言葉が重い
『やっぱり大きい人は動きが遅く見えるので…』
俺はどっちだ? びみょー
『多賀君と…』
多賀君と?
『落合君』
俺かい!
『大きいから動きがのそっと見えるのよ』
……。

ぐっぞー、いつかきっと……

♪ 人生は捨てたもんじゃない
あきらめないで歩いていればいつか夢が叶うもの
                            古い靴は投げ捨て新しい街に出よう
                                          空に向かうビルの林あれは悩みなき城
                                                        胸高鳴らせ光をあびて 新しい夢の世界へ ♪



                                      宇宙堂団員 落合哲郎

 

2003/08/25(月)  

 スレンダーなボディーにシルバーの光沢
その外見に見合わぬ広大な包容力
決して外には出さず全てを内に秘める
時には熱く、時には冷たく、ある時は甘美に
芝居に疲れた心身をそっといたわり癒す
今日もお前にそっとくちづける
俺はお前に恋をした
もう離れられない、離れたくない
そう、私は毎日水筒を持ち歩いている
みんなも持ってきたらいいのに

♪ 幸せってなに?
      昔 子供達が 青い鳥を探して 旅に出たって言った
         青い目をした子供だったから 白い鳥が青く見えた ♪

                                      宇宙堂団員 落合哲郎

 

2003/08/24(日)  

 午前中 衣装合わせ中、団員は各自作業
太郎さん 『誰か手空いてる人いる?』
落合   『はい!』
太郎さん 『…お前に頼むと時間かかるからな。じゃ、この花びら拾っといて』
落合   『はい』
                            作業完了
落合   『拾ってそこのビニールに入れときました』
太郎さん 『馬鹿!ほこりが入るだろ』
落合   『はい…』

午後 抜き稽古 無言劇のシーン
えり子さん『このシーン5人に削るから』
菅原先生 『じゃあ、多賀と奥山と北原君と秦と…落合』
落合   『はい!』
菅原先生 『あれっ、吉田言ったっけ?』
吉田   『いえ』
菅原先生 『じゃ、落合じゃなくて吉田』
落合   『…はい…』

稽古終了後 ミーティング
河合さん 『病院のシーンのお腹の包帯なくなったから』
一同   『はい』
河合さん 『だから服脱がすだけでいいからね』
落合   『服脱がすだけでいいんですか。それやった俺得意やわー』
河合さん 『うん』
一同   『……』

♪ 嗚呼歌え 恋歌を 明日は嬉しいことばかり
                            それなら昨日の憂鬱は昨日の川に捨てましょう ♪

                                      宇宙堂団員 落合哲郎

 

2003/08/11(月)  

 今日で僕の稽古場日記も最終回を迎えることになりました。面白いことを書けたかは

分かりませんが、最後に少し自分のことを書きたいと思います。僕は現在日本大学に

通う20歳です。でもどこかおっさんおばさんぽい人間です。情に熱く涙もろいそん

な性格です。芝居を通してみなさんに少しでも明るい未来、明日への希望を感じても

らえたらと思います。さてさて、今日の稽古場をのぞいて見ましょう!!快晴の中、

えり子さん登場。稽古場に緊張がはしります。冒頭からみんなで作ったシーンを見て

もらいましたが、えり子さんのイメージに合わず、たくさんの駄目だしを受けまし

た。さっそく個々の組に分かれて作り直し、北原雅樹さんにも手伝っていただきまし

た。明日の合わせが楽しみです。公演までの焦り、不安でみんなの顔つきが変わって

きました。よし頑張るぞ!!明日からCDの録音もあり、時間がないので集中していき

ます。さて、みなさんバンドネオンという楽器をご存知でしょうか?今回の「りぼ

ん」でも登場する楽器で、アコーディオンの鍵盤がないような楽器なのですが、これ

がまたすこぶるいい音なんですね。おそらく演奏者の川波さんが弾いているからなん

でしょうが・・・みなさんこう御期待です。おまけ・・・木村さんはいつも大きな荷

物を抱えています。その中身はいかに?この答えはまた次回。それではみなさん劇場

で心よりお待ちしております!!


                                      宇宙堂団員 藤沢太郎

 

2003/08/10(日)  

 今日はいつも通りストレッチとバレーボールから始まりました。休み明けということ

でかなり身体が重い、かたい!!決して太っているわけではありません・・・たぶ

ん。その後は歌の稽古をして、ある踊りを踊ります。それは「りぼん」をみてからの

お楽しみですが・・・これがとっても楽しくて、とっても汗をかいていい運動です。

音楽に合わせてえっほらえっほら試してみてください。今日のダイエットニュース!

!夏休みに一気にしぼろうと考えている自分は、運動はもちろんやはり食生活が重要

だと考えます。知り合いから聞いたある情報では、朝はにんじんとりんごをジュー

サーにかけてのむ、昼はうどんかそば(てんぷらはだめ)夜は好きなものを腹八分目

という感じでやせるみたいです。保証はしませんがぜひお試しを!!では、僕の日記

は明日まで、よい夏を。



                                      宇宙堂団員 藤沢太郎

 

2003/08/07(木)  

 このたび稽古場日記を期間限定で担当することになりました新人の藤澤太郎です。今

日は昔バレー部だった土屋さんの指導のもとバレーボールをしました。真中に一人、

周りを皆で囲み落とさないようにするのですが、なかなか続けるのは難しいですね。

でも、みんなのチームワークがすこぶる上昇しました。さらに今日はあるシーンの振

り付けを菅原鷹志先生にしていただきました。それぞれが面白い動きをしてある意味

を生み出していくのですが、非常に難しい!!同じ動きでもイメージがあるかないか

で全然違うのである。まだまだ修行が必要だと改めて感じました。おまけ・・・えり

子さんの昼メニューは冷やし中華でした。おいしそうだったなぁ。さらにおまけ・・

・えり子さんのファッションチェック。今日は赤のシャツにジーンズと非常にカジュ

アルな感じでしたが、赤のシャツがとてもえり子さんに似合っていて、情熱の夏を感

じる洋服でした。では、また明日。




                                      宇宙堂団員 藤沢太郎

 

2003/08/05(火)  

 体をあっためるウォーミングアップとして、私たちは「名前鬼ごっこ」をよくやります。最近は

「シェルボム」というゲームも加わりました。前者は、基本は普通の鬼ごっこで、鬼にタッチされ

る直前に誰かの名前を呼びその名前を呼ばれた人が次の鬼になるというルールです。「だるま

さんがころんだ」といい、わたしたちはこの手のゲームが大好き?です。白熱します。きっと「シ

ェルボム」についてもいつか誰かがここに書くでしょうが、やはり似たようなレクリエーションゲ

ームです。汗はとびちりますが、こういうことに一生懸命になれるのは、楽しいことです。


                                      宇宙堂団員 田辺愛美

 

2003/08/04(月)  

 田根楽子さん登場!!現在シアターコクーンの『さあ、殺せ!』に出演中の田根さんが、休演

という、忙しい合間をぬっての稽古初参加です。初めて田根さんの演技をまのあたりにした読

み合わせとなりましたが、もう、大爆笑です。おかしくておかしくて仕方がない。台本の大胆な

解釈は、更に爆笑の渦をまきおこしていました。うん、あの柔軟な発想力が田根さんの個性

あふれる演技を生み出しているのかもしれない。客演のみなさんのそういう素敵なところも盗

んでいかねばならないと考える新米劇団員たちでした。



                                      宇宙堂団員 田辺愛美

 

2003/08/03(日)  

 実は、ここだけの話しですが、オープニングに ○○○○がある予定なのです。そこで、

みんなで昔学校で習ったことを思い出しつつ、○○○○をしてみました。中学・高校時代

はもう遠い過去となった年齢の我々劇団員ですが、甘酸っぱい思いでがあるのかないのか、

○○○○に大盛り上がりでした。私なんかは、中高一貫の女子校出身者なので○○○○

に特別な思い入れもないのですが・・。しかし踊った後、息があがってしまうのは、当時

との一番大きな違いなのでしょう。ちょっと悲しい。

                             編注;○○○○は、本番迄のお楽しみ!




                                      宇宙堂団員 田辺愛美

 

2003/08/02(土)  

 客演の方もまじえての、初げいこです。まだ初回なので読み合わせですが、客演の方々の

つむぎだす台詞にどきどきしながらの読み合わせです。そして、その中をえり子さんのダメ出

しの声が飛びかいます。一番多くいただくのは、もちろん我々劇団員ですが、こうやって成長

していくのだな、と思います。これからのことを考えると、わくわくしながらの初日でした。



                                      宇宙堂団員 田辺愛美

 

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